弾爵 -ダンシャク- 私的レビュー
はじめに
 DSにおいて数少ないシューティングゲームのうちの一つです。縦スクロール型シューティングで、弾幕系ではなく、オーソドックスなシューティングです。
 出てくる敵のタイプに合わせて武器を任意に切り替えるというプレイヤーのテクニックも要求されます。
 「nanostray」というドイツのゲームの移植版ですが、移植に伴い変更した点はタイトルとボタン配置くらいです。ただし、ステージ名に漢字表記がされていたのは好感触です。
ストーリー★☆☆☆☆
 ありません。なぜ敵がいて、なぜ自分が出撃するのか、そういったストーリーは皆無です。
 バックグラウンドがあれば、楽しみが増えたのですが、残念です。
操作性★★★☆☆
 武器の切り替えもボムの使用も、全て右手で行わなければならないため、指が疲れます。LやRボタンで使えればよかったのですが
 これは仕方のないことですが、十字キーでシューティングがやや疲れます。
BGM&SE★★★☆☆
 近未来的な機械音で構成されているのは面白みはあるのですが、どれも同じような音に聞こえてなりませんでした。
 某シューティングゲームは音楽がかなりいいだけに、これもがんばればいけたんじゃないでしょうか。まぁ、悪くはないのですが。
グラフィック★★★★☆
 グラフィックは結構いいです。変にかくかくしたところもなく、非常に滑らかで綺麗です。ただ、自機のグラフィックがやや幼稚にも思えました。もっと格好よくてもいいのではないでしょうか。
システム★★★☆☆
 出てくる敵に様々な種類があり、放つ弾にも数多くの種類があります。弾だけでなくレーザーもあるため、苦戦を強いられるところもあり、楽しめます。
 ただ、ボス戦の難易度が滅茶苦茶でした。1面のボスなのに異常に強かったり、終盤なのに装甲が固いだけで攻撃は弱かったりと、ばらばらでした。
コンセプト★★★★★
 狭い通路で側面から出現してきた敵に対して効果的な武器を選択する必要があるなど、戦略性に特化したゲームです。武器の種類も4種あり、それぞれに武器の特長を生かした戦略を立てることが要求されて良いと思います。
その他★★★★☆
【ボリューム】
 ステージを進めていくアドベンチャーパートの他に、プレイしたいステージを選択するモードや、制限のあるチャレンジモードがあり、十分に楽しむことができます。
 クリアに応じてステージグラフィックや敵グラフィックも閲覧できるなどの楽しみもあります。
【移植について】
 もともと外国製品を移植したゲームですが、ほとんど日本用に変更されていません。メニュー画面なども全て英語でそれでも良いといえばいいのですが、メーカーの手抜きとも思えます。
総合評価★★★☆☆
 戦略性を要求されるゲームとしては類稀なるものだと思います。グラフィックも綺麗なので十分に楽しめます。
 DSでシューティングはあまりないので、これは結構いいと思います。難易度も選べるので、携帯ゲーム機でシューティングを始めてみたい、という人にもお勧めの作品。

(2009/03/03)